[2016/2/7-21] 欧州木星探査機JUICE: RPWI – EM1統合試験
(by 笠羽)
スウェーデン・ストックホルムから電車で約1時間、古都ウプサラにあるウプサラ大学。
ここの一角を占めるIRF-Uppsala(宇宙空間物理学研究所・ウプサラ)で行われた欧木星探査機 JUICE (2022年打上予定)搭載の電波・プラズマ波動観測器 RPWI 、初の「試作機1号・EM1」の統合試験。
日本からは、高周波電波(80k – 45MHz)をカバーする電波観測レシーバーを持ち込みました。
参加者は、私、三澤さん(PPARC)、土屋さん(PPARC)、奈良さん(明星電気)に、木村さん(RIKEN)の5名。
これに、パリ天文台のBaptiste Cecconiさんを交え、接続相手先のIRFUメンバーとポーランドCBK(宇宙研究センター)のメンバーも加えて、の大騒ぎの2週間作業でした。
なぜか季節外れに暖かい(なんと仙台よりぬくかった!)、雪もない「non-Swedish winter!」。
そんななか、いろいろとバグを出しつつも、なんとか試験を終わらせ、大量の打ち合わせも済ませ、なんとか終了です。
次のマイルストーンは、5月の「ESAに出て行く試作機2号(EM2)の設計確定」、6月の「設計審査会大会」、7月に仙台で開催する「RPWI全体チーム会合」、秋〜冬にかけての「EM2製造」、そして2017年2-3月予定の「またまたウプサラでのEM2試験」・・・と道は続いていきます。
そろそろ院生諸氏を巻き込まないと死にそうになってきましたので、宜しくお願い致します。
IRFUの試験室点景。広くて整理されてていいですよね。
あちらの大学・研究所には、専属の技術者メンバーがたくさんいるので、常にこの部屋は人の出入りが多く賑やかです。