フォボス捕獲説の理論的検証

火星にはフォボスとダイモスの2 つの衛星があります。衛星の起源として小惑星が火星の重力によって捕獲されたとする捕獲説と、火星に小天体が衝突し、散らばった破片が集積することによって形成されたとするジャイアントインパクト(巨大衝突)説が考えられています。どちらの説が正しいのか現在もはっきりしていませんが、特に捕獲説に注目しています。火星に捕獲された小惑星は、火星大気のドラッグ(摩擦)の効果によって軌道が進化します。天体がドラッグを受けると、軌道が縮小し、火星に落下します。このドラッグの効果を含めてフォボスの軌道進化を計算し、実際に捕獲が可能だったかどうかを評価する研究をしています。(修士2年 藤田)

画像: http://cosmos.isas.jaxa.jp/were-going-to-the-martian-moons/

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