金星中間圏の風速場、温度場の導出

absorptionwindtemperature

[(左) MILAHIで取得されるCO2スペクトル、(中央) 風速鉛直分布、(右) 温度鉛直分布]

金星の中間圏は高度70-110kmとされ、雲の層と熱圏下層を繋ぐ領域です。ここでは、物質とエネルギーの輸送が行われている領域となります。今までは、この高度領域の観測例が少なく穴となっていました。我々は地上から赤外ヘテロダイン分光法を用いて、この高度の中間圏のCO210µm帯のスペクトルを観測します。そのスペクトルにNICTで開発された反転解析計算(AMATERASU)により風速、温度の鉛直分布を導出します。本研究では、ハワイ、ハレアカラ山頂にある東北大学60cm望遠鏡(T60)に常設されている赤外ヘテロダイン分光器(MILAHI)を用いての連続観測を行っていく予定です。

高見