[2016/10/8] 北くんのひさき衛星を用いた結果がEOS誌に

木星オーロラは地球のオーロラとは違い、非常に強力なオーロラが常に観測されています。このオーロラは主に赤外線や紫外線で観測が行われており、時間変化や空間変化に関する議論が交わされています。

これまでのハッブル宇宙望遠鏡や地上望遠鏡などの大型施設を用いた観測は、年間に数日~1,2週間しか使用できませんでした。数時間~数週間の時間スケールでダイナミックに変化する惑星磁気圏を調べるには、より連続した観測が必要になってきます。

JAXAのひさき衛星は極端紫外の分光観測衛星で、惑星大気・磁気圏を主な観測ターゲットにしています。ひさき衛星も木星オーロラを観測していますが、この衛星の特徴的な点は長期観測できる点にあります。ひさき衛星の連続性を最大限に活用し、木星オーロラの新たな特性が解明されており先日EOS誌で特集されました

まだまだ謎が多い木星ですが、今後もひさきと共に研究を進めていくことで次第に明らかになっていくことでしょう。

Kita, H.; Kimura, T.; Tao, C.; Tsuchiya, F.; Misawa, H.; Sakanoi, T.; Kasaba, Y.; Murakami, G.; Yoshioka, K.; Yamazaki, A.; Yoshikawa, I.; Fujimoto, M. (2016), Characteristics of solar wind control on Jovian UV auroral activity deciphered by long-term Hisaki EXCEED observations: Evidence of preconditioning of the magnetosphere?, Geophys, Res. Lett., 43, 6790-6798, DOI:10.1002/2016GL069481.

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Credits: NASA, ESA, and J. Nichols (University of Leicester)