赤外レーザーヘテロダイン分光器 MILAHI

予てより中川広務助教が押し進めていた赤外レーザーヘテロダイン分光器の開発の経過です。前回の記事はこちらにアクセス下さい。

我々が開発を行って来たヘテロダイン分光器(MILAHI: Mid-Infrared LAser Heterodyne Instrument)は、2014年にハワイ・マウイ島ハレアカラ山頂の東北大学60cm望遠鏡への取り付けが完了しました。そこからは、実際の望遠鏡を用いた試験観測を実施して参りました。様々なemission改良を重ね、幾度の調整を施し、左図のような金星からのスペクトルを取得することが可能になってきました。

現地での試験観測は一区切りし、現在は東北大学内の実験室で改良の検討をしている段階です。

来年の1月より地上からの金星観測の条件が良くなってきます。次の観測では、JAXA・ISASの金星探査機あかつきとの同時観測を目指して、準備を進めております。

高見