系外惑星〜フルトンギャップ

1995年太陽系の外に惑星が初めて発見されました。そして現在までに4000個以上も発見されています。これら数多くの系外惑星は多種多様で、恒星のごく近くを公転する木星サイズの惑星や公転軌道が真円とは程遠い楕円軌道である惑星など、太陽系にはない惑星があることが明らかになりました。4000個もあると統計的にどのくらいの大きさ・質量の惑星が多いのか少ないのか議論することも可能で、それを見るとある大きさの惑星が極端に少ないことが分かっています。それをFulton gapと呼んでいます。

ある大きさの惑星が少ないということは、つまりある程度大きい惑星とある程度小さい惑星が多いとも言い換えられると思います。大きい方の惑星は大気を十分持っていて大きく見えるものである一方、小さい方の惑星は大気が流出して小さく見えるものであると解釈して、それを数値シミュレーションで明らかにするとともに彼ら数多くの系外惑星が経験した物理を知るということがこの研究の目的かつモチベーションです。

修士一年 片田

画像:https://exoplanetarchive.ipac.caltech.edu

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