大気循環の研究から見るTRAPPIST-1惑星系の姿

  彼方にある系外惑星系は、知られている情報がとても限られています。私が今興味を持っているTRAPPIST-1星周りの七つの惑星です。この主星が太陽より暗くて、周りの惑星は太陽系の水星よりも10倍くらい近くて、潮汐固定という、惑星の一面が常に主星に向いている現象が起こります。これで太陽系の惑星とは異なる環境が形成されると考えられます。

  さらに、これらの惑星の主な大気は金星みたいに二酸化炭素がメインなのか、タイタンみたいにメタンがメインなのかによって、惑星の大気環境はどうなるか、惑星の表面に水や氷がどれくらい存在しうるかを、大気循環モデル(GCM)を駆使して、宇宙にある惑星のハビタビリティに迫ります。GCMは一言言えば、大気を支配する物理現象をうむく取り組んで、大気を再現したり、予報したりする手法です。

文:B4 鄒宇傑

使用画像:https://www.astrobio.net/news-exclusive/welcome-trappist-1/

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