地球大気の微量成分分析

「大気微量成分」とは、その名の通り大気中の成分のうちその混合比が0.1%にも満たないような「微量」な成分のことをいいます。有名なものでは温室効果気体である二酸化炭素やメタン、大気汚染物質であるオゾン、二酸化窒素、一酸化炭素などがあります。これらは、量は少ないものの気温や大気の循環などに大きな影響を与えたり生物活動との相互作用があったりします。そのため、「大気環境」を調べる上で微量成分の振る舞いは重要です。

我々はこの微量成分の変動を主に分光学的な手法により調べています。例えばフーリエ変換型赤外分光計を用いて太陽光を光源に観測することで大気中の多くの微量成分の同時観測ができます。また、時には気球に小型分光器を載せて成層圏のオゾン等を観測したりしています。

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